前回は発表会に出演される生徒さんと親御様向けに服装とヘアスタイルについての記事を書きましたが、
今回はいざ本番になって困ってしまう事がない様に事前に気をつけておきたい靴の事、それから本番が終わった後から話題になりやすい花束についてお話したいと思います。
小さい生徒さんの靴について
子供のフォーマルの靴って、入学や卒業や結婚式への列席など特別なシチュエーションがないと買わないモノですし、ピアノの発表会のためだけに買ってすぐにサイズアウトしてしまってもったいない、他に同性の兄妹もいないし、どうしようって事結構あると思います。
親戚やお友達とシェアしたり譲ってもらえる場合はラッキーですね。
そうではない場合、たまにお見かけするのが、ドレスにも合うし普段着にも使えるキラキラのサンダルを合わせて本番に臨んでいらした生徒さんです。
別におかしくないんじゃないかと思いますよね。ハイ、絶対ダメと言うことはないのですが、、、
事前にドレスとサンダルを合わせてフィッティングされる方は「あれ、この組み合わせ裸足だわ。つま先出てるからレースの靴下を合わせてみるのもなんか変かも」とお気づきになるのですが、
いざ当日合わせてみたら夏でもないのに裸足にサンダルにドレスは変だしだいたい寒いし、靴下もあれもこれも合わない!となってしまいます。やはりフォーマルな服装にはフォーマルな靴の方がキチンとまとまって見えますよね(^^)
高価なものである必要はないですし、レンタルという手段もあるので、事前におうちで靴と靴下orタイツまで履いて全身コーディネートを考えてみるのがおススメです。
発表会でペダルを踏む曲を弾く場合に気をつける靴の選び方
小学生も5.6年生になると女の子は特にオシャレに目覚めるお年頃ですし、普段から少しヒールがある靴を履いている生徒さん多いですよね。
服も靴も大人と変わらないサイズの生徒さんも多いのですし、「ママのなんだ」と嬉しそうに話す姿が可愛いなぁと思ったりもします。
発表会でも、慣れてるから大丈夫!とヒールのある靴を履いていらっしゃる事ももちろん多いのですが、普段からヒールを履いてピアノを弾いている訳ではないのです。
ここで気をつけたいのが、普段の練習やレッスンは裸足や靴下、履いていてもスリッパですのでペダルを踏む時の感覚が足の裏にダイレクトに伝わってますが、靴を履いてペダルを踏む事には皆さん慣れてはないと思います。
必ず家で靴を履いてペダルを踏みながら演奏する練習を、フラットシューズであってもヒールであっても行なって下さい。※床に新聞紙ひいてね。
ペダルは浅く踏む、中くらいまで踏む、深く踏む、という繊細な微調整を足の裏でしています。そして足の裏は第二の心臓と言われてるくらい反射区が多く敏感です。その機能が靴を履く事で鈍くなったりヒールによる角度の変化で、いざ発表会本番で本来の力が出せず焦ってしまった!という事がない様にしたいものです。
発表会でも落ち込んでしまう心配がありますが、これがコンクールなら評価に響くのでさらにダメージが大きいです。
靴選びは慎重に&事前に試し履きをしての練習をなさってください。
もらった人も贈る人も気をつけたい花束のマナー
ここでお話したいのは、先生へ贈るべきがどうするかとか、予算はどうか?という事ではなく。※検索するとその手の記事がいくつか出てくるのですが、そんなの気持ちなのでおススメする事じゃないな〜と思ってしまう私です^^;
お花を包んでいる包み紙や特にフィルムのカサカサ音って、とーーっても響くんです。
あげる方も早く渡したくてドキドキしてますし、もらった方も嬉しいのでずっとニギニギしてしまいます。。
かわゆいです♡
なんですが、、、後日ご家族向けのアンケートを取った時に1番記入が多いのが「花束のカサカサ音が気になった」事です。
たしかに自分の子供さんの演奏の時にカサカサ音がしたら気になってしまいますし、演奏DVDをお金を出して購入してくださってる方の演奏シーンの妨げになっていたら、とても残念です。
なので渡す方も頂いた方も、ずっと花束を抱える事は避けて、足元に置くなど音が出ないように配慮しましょう。
記念品のように全員が当たり前にもらっている訳ではないので、周りの人への気遣いは大切だと思います。
あと、花束贈呈はステージ降壇後にしましょう。みんながみんなステージ上でやっちゃうと進行が遅れてしまうのです。
花束贈呈があったなんてそんなの聞いてない!とお叱りの声💦
過去に一度あっただけなので、かなり確率の低い少数派の意見だとは思うのですが、キョーレツに記憶に残っているご家族からのご意見を紹介します。
人にモノを贈ることって、その人をお祝いしたかったり労いたかったり色んな動機があると思うのですが、あげる人の気持ちですよね。
だから、講師から「お花を準備しておいてください」なんて言う事はあり得ないと思うのですが、、、
発表会が無事終わった翌週のレッスンで、そのお母様はおっしゃいました。
「うちの子だけ花束がなくて恥ずかしかった。分かっていれば写真も花束を持たせて撮りたかったのに、花束贈呈があったなんて聞いてません。」と。
まず、うちの子だけて事はほぼないです。お友達やおじいちゃんおばあちゃんを招待する方もいますが、家族だけ見にくる生徒さんの方が多いです。
お友達や祖父母の方が花束を持って来られるかどうかは私には想像もつきませんし、私から「お客様に花束を用意して頂くお願いをするのはいかがでしょうか」とお母様に伝えるのはもっと想像がつきません。笑
家族が「お花持たせたいな」と思えば用意されるのだと思いますが、それもピアノに通いはじめてから初の出演を終え「来年はうちも用意しようかな」と思う程度の方がほとんどです。
なので、私はドレスや衣装のこともありますし、これを言われて以来、はじめて発表会に出られる生徒さんのご家族には昨年までの集合写真をお見せする事が多くなりました。細かく言葉にせずに雰囲気を伝えるには1番いい方法かな〜と思ってます。
そして日頃の頑張りを発表した生徒さんへ、誰にでも出来る1番のお祝いの伝え方は大きな拍手です。ぜひ大きな拍手で1人1人の生徒さんのステージを彩りましょう。
みなさんにとって記念の1日になるよう願ってますので、本番までもう少しの方は頑張ってくださいね。