お子様のピアノ

ピアノを個人レッスンで習うかグループレッスンで習うか

ピアノを習い始めるときに、「うちの子グループレッスンと1対1の個人レッスンだとどっちがいいかな」と考える方、いらっしゃると思います。

大人の方のレッスンの場合は、個人レッスンが多いですが、大手の音楽教室にはグループレッスンが選択できることもあるので、今日はそれぞれの違いをお話しますのでご参考になさってください。

子供のグループレッスン

グループレッスンは春入会や秋入会など、ある程度スタート時期を揃えて生徒さんを募集しており、それぞれに体験レッスンや入会キャンペーンを行なっている事が多いので、ご検討の方は入会時期も含めて考えて頂くようになります。

また、お子様の年齢によっては保護者の方が一緒にレッスン室に入る事になりますので、お勤めの場合は同伴が可能な時間や曜日に該当年齢のクラスの開講があるか、土日に開講があるかなどをチェックしてみてください。

グループレッスンは基本的にテキストや指導内容が年間スケジュールでしっかり組まれているので、決められたカリキュラムの進度についていけなくなってしまう生徒さんも出てきますし、逆に物足りなく感じてしまう場合があります。

ある程度の年齢になると、実力別にクラス分けをして進級したり、電子オルガン※orピアノへ進むか選択する時期がやってきます。

※エレクトーンはYAMAHAの登録商標名ですが、サランラップやバンドエイドのように一般名称化して広まったもので、その楽器名としての総称は「電子オルガン」といいます。ちなみにKAWAIの電子オルガンはドリマトーンです。

家に楽器がある場合はお持ちの楽器でレッスンを続けていく方が多い傾向にありますが、新たに購入するとなると、どちらかというとピアノより電子オルガンの購入を進める傾向が強いように見えます。

グループレッスンの導入の頃はピアノや電子オルガンの演奏力を磨く事に特化しているというより、総合的な音楽力を高めていく要素が強いです。

みんなで楽しんで成長していける事が最大の魅力です。

ピアノの個人(個別)レッスン

私は主に個人レッスンを担当してましたが、グループレッスンと比較して個人レッスンの方が自由度が高いのが魅力です。

いわゆる一般テキストと呼ばれるバイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタの王道コースも選択できますし、ヤマハ音楽教室の個人レッスンであればヤマハのテキストも選べます。また、一般テキストと言ってもバイエル以外にも幼児向けに分かりやすく可愛いイラストで作られているテキストや、CD付きのテキストなど、ひと昔より多岐に渡り出版されています。

入会前の体験レッスンや先生との面談時に具体的にどういう曲が弾けるようになりたいか、目標が決まっていれば先生に伝えて下さい。

具体的に決まってない場合も、「やるからには多少厳しくてもしっかり指導してほしい」か、「学校で困らない程度に楽しく弾ければいい」など、なんとなくのイメージでも伝えてください。

お母様(お父様の場合もありますね)がご経験者であれば習う事に対するイメージが伝わりやすいですが、そうじゃない場合はピアノを習う事でどんな未来のイメージを持ってるかをお母様お父様とお子様によくヒアリングします。

その時に提案されるレッスンの方針の話だったりテキストの種類が多い先生の方が、どんな生徒さんの希望にも合わせられますし、途中で方針を変えたい場合も柔軟に対応出来る先生である事は間違いないです。

以上のように個人レッスンの場合はスタートする時期から内容も決まりはないので自由度が高く、生徒さんの希望や性格にも柔軟に対応できます。

電子オルガンの選択肢を考えていない場合や、早いうちに本物のピアノの音に触れさせたいという希望の場合は初めから個人レッスンでのスタートがおススメです。

あえてデメリットを挙げるとすれば、年に1.2度の発表会でしか周りのレベルと比較する機会がないくらいでしょうか。比較する必要があるかないかは別として、グループレッスンだとライバルの存在を意識する事で共に切磋琢磨しあえるメリットもあります。

逆にいうとグループレッスンの場合は「誰が何のグレードを取った」「どのコンクールで賞を受賞した」「〇〇先生のクラスはこうだ」と周りを常に意識させられますから、それがストレスになる場合もあるようです。

お子様がどのタイプの性格か、本人やご家族の希望に合ってるかでご検討いただければと思います。

大人の個人レッスン、グループレッスン

大人の生徒さんが習うとなると、個人レッスンをイメージされる方の方が多いと思います。自宅でレッスンされてる先生から出張専門の先生、町の音楽教室を見ても、実際個人レッスンの方が多いです。

ですが、音楽教室によってはグループレッスンを開講している教室もあるので特徴をみてみましょう。

まずどうやってレッスンが進行されてるかですが、一台のピアノと、複数の電子ピアノもしくは電子オルガン。1人がピアノでマンツーマンレッスンして、待ち時間は自主練習というパターンが多いようです。そのローテーションを時間内に何周かするイメージです。

また、子供のグループレッスン同様にある程度決まったカリキュラムの元に進行されていきます。

大人向けなのでお昼の開講や、会社帰りの夜の時間などもあり、個人レッスンより月謝が低価格であることが特徴です。

「周りに人がいるところで弾くなんて〜」と思われる方は個人レッスンの方が安心ですね。やはり子供さん同様に生徒さんの進度や希望に合わせられる自由度の高さが魅力です。

上昇志向でどんどんレベルアップを目指すことももちろんできますし、楽しく続けていきたいとのんびりペースで行うことも可能です。

今日は大手の音楽教室の事を中心にお話ししましたが、町の音楽教室や自宅でレッスンされてる先生、出張レッスン、今はオンラインレッスンもあるので、色々な選択肢から希望に近いものをご検討くださいね。

以上、ピアノグループレッスンと個人レッスンの違いでした。