お子様のピアノ

ピアノの練習ってどれくらいすればいい?

こちらもよくある質問です。

そして、一言で答えるのが難しい質問でもあります。

カレー作るのに何分かかる?グラタンは?カニクリームコロッケは?

それは人によるし、グラタンはキット使えばカレーより簡単なような気もしますね(^^)

基本はコツコツ、でも練習出来ない日があっても大丈夫です。

理想は毎日ピアノに触って欲しいです。先生と離れてる間にどれくらいピアノの事を考え、取り組んでいられるかその日々の習慣化は、レッスン前日や当日、たまの長時間練習より当然効果的です。

でも、ピアノの他にも習い事や宿題もありますし、季節の行事や試験などなかなか練習時間が取れない日もありますよね。

やるからには全曲弾かなきゃ!と思わなくて大丈夫ですし、今日あんまり出来なかった分は翌日しっかり頑張ろう!と、日々の予定とのバランスを取って練習してもらえたらいいなと思ってます。

実際によく練習してきてる週と、あまり練習が出来なかった週の差はレッスンで見るとだいたい分かります。指の動きが違います。

でも、大丈夫です。「おかしいな~やってきたのにな~」と言われても「嘘だー!」とは思いませんし思っても言いません。

きっと本当に頑張ったのかもしれないからです。

仮に嘘であっても、「次はちゃんと練習しなきゃ」と思って頑張ってもらえたらいいし、「今週やっと分かった」と理解の過程だったのかもしれません。

ただ、「頑張っている」のレベルってこれまた人それぞれで、頑張ってる基準が低めのタイプの子供さんもいます。そういう生徒さんには練習量と同時に意識を少しずつ上げていく事が大切で、1番良いのは発表会などで他の子の演奏を聞くことで感想を持ったり、比較したりする事で「どうしたらあんな風に弾けるんだろう」と、自分の中には無い感覚を自分以外の要素から取り入れて養う方法が効果的です。それも同じくらいの年齢のお友達を意識する事は、家族や先生が口で言うよりはるかに効果を発揮する事もあります。

発表会に出る意味はまた別の記事で詳しくお話しする予定ですが、「うちは発表会は結構です」や、せっかく出ていても「自分の出番が終わったらホールから即退出、他の子の演奏は聞かない」となると、貴重な学習の機会損失となりとてももったいないです。

とは言っても、個人の自由や尊厳が大切にされる時代なので「そうゆうものなのかな~」と思ってみてるくらいですが、とにかく練習の基本は毎日コツコツが1番オススメです。

中には、子供の頃から続けてきた高校生や大学生の中〜上級者で、レッスンの前にパパっと練習するだけである程度まとめられる器用なタイプの生徒さんもいますが、そういう子は集中力が高く、時間の使い方が上手なタイプの子なので、逆にあまり心配ないです。

いざという時は力を発揮できる実績もきっとあるはずですし、私生活とのバランスを取って長く続けられている経験もあるので、ピアノがライフワークとしてしっかり身に付いてる例ですね。

ご家族の協力がとても大切です。

練習の考え方はお話ししましたが、じゃあ実際どうやって?と思う方へ少し具体的に説明します。

あなたの先生は「右手5回左手5回両手は10回ね!それを週に最低5日はやったね」と言って宿題を出しますか?

この回数を指定する事って良い面も悪い面もあって、理想は出来るようになるまで沢山練習してほしいです。でもなかなかすぐに解決する問題じゃない事が多いので、日割りでコツコツ行って欲しいのですが。

先生が回数をできれば指定したくない理由は、指定すると大体の生徒さんは言われた回数までしか練習しないですし、それこそ「頑張ってる値」が低めに身に付きやすいからです。

余力があれば、 出来るようになるまで練習してほしいのです。

でもきっと「出来るようになるまで」=「ゴールが見えない無限な量」に感じてしまいませんか?

だとすると、こんな方程式できてませんか?

「ゴールが見えない無限な量」÷7日(日割り) =※△○?回=良く分かんない量

イマイチよくわからない練習量の値の出来上がりです。

これも生徒さんのタイプによるのですが、「このくらいの練習をこなせば思っている期間で結果が出せる」事が自分で分かるタイプの生徒さんもいます。

またみんなそうなるように、一曲一曲合格することで小さな成功体験を積み重ねていってるのですが、なかなかその感覚やコツがつかめないタイプの子もいますし、年齢や経験年数に左右されるところでもあります。

そこで、目安がないと練習に困っちゃう生徒さんの場合には「右手が○回で左手が○回ね!と伝えています。」

さらに、ご家族がレッスンに関心を持ってもらう事がとても重要で、あまりに練習時間が短かったり、明らかに一度弾いてそのあとは遊んじゃってるな~と思われるときは「先生○回って言ってなかったー?」と声をかけてあげてください。

そんな宿題の量を毎週イチイチ把握してるヒマない!という場合もあると思うので、それでも大丈夫です。たとえ実際の宿題量と違っても話題に出してもらう事で「ママは私のピアノに関心があるんだ」と子供は思います。

なので、よく練習できてるときは任せておいて大丈夫ですが、両手に入ってしばらくしてもなかなか合格しなかったり、つっかかってミスだらけの練習をしているときには先生が出した練習方法と違う方法で練習している可能性が高いのです。

そしてきっと本人もだんだん練習がおっくうになってきてます。そうなる前にお母様も日ごろより声をかけたり褒めたり、話題にする習慣をつけてみて下さい。

練習できた事をほめてほしいですし、曲が合格になった日は一緒に喜ぶという小さな成功体験を一緒に積み重ねていってください。