マメ知識

ピアノのレッスンをお断りせざるを得ないケース。

以前、音楽教室にいらした大人の方で、会社のお勤め後の夜の時間帯をご希望されレッスンの見学に来られた方がおられました。

約束の20時にはちゃんといらっしゃったのですが、、

顔が真っ赤でお酒の匂いがぷーん(°▽°)

えと、その、、

当時、まさかそんな生徒がさんいる想定で会則は作られていなかったので明確にお断りする理由もなく見学とレッスンの説明はしたのですが、、

防音の密室で酔っ払いのオジサンと30分…💦

受付のスタッフさんと協議の結果、希望の時間に空きがないという理由でお断りする事になりました。

というわけで、お酒を飲んでのレッスンは出来かねるルールがその後作られた訳ですが、そうではなく、ピアノのレッスンが難しい年齢やご家庭もあるので、お断りせざるを得ない例をご紹介します。

2〜3歳でピアノを始められるかどうか。

早いうちからピアノを始めさせたいとお考えのご家庭は珍しくありません。

特に上の子が習っていて、下の子も「私もやりたい」と言ってくださる事はよくある事ですしとても嬉しい事です。

ただ、ピアノの鍵盤は2.3歳にはまだ重く、鍵盤の幅と手や指の大きさも合わないので、体の機能的にも、椅子に座って30分ピアノに向かえる集中力という意味でもなかなか難しいのかなと思います。

2〜3歳でピアノを弾けるかという事に限れば特に、です。

ただ、だからといって年齢だけで即お断りと言う訳ではありません。

リトミックの要素を取り入れ、リズム、幼児向けワークブックを取り入れて、様子を見て少しずつピアノの鍵盤に触れさせる→だんだん鍵盤の時間を長くするという方法でも問題なければ、対応出来ます。

ピアノ教室の先生の中にはリトミック研究センターの認定資格を持つ先生もいるので、幼児向けのレッスンに慣れてる先生を紹介してもらいましょう。

2歳からびっちりピアノの習得を!という場合は、絶対に無理とは言いませんが、音楽を聞くだけでも音楽教育になるので、少し時期をずらして始められる事をお勧めするかもしれません。

私が考えている「ピアノが弾ける年齢」は、こうです。

ピアノは「1.2.3.4」とリズムを数えたり、楽譜の指番号を読んで指を動かすものなので、数字が1〜5が数えられるようになった段階。そして、ど、れ、み、ふぁ、そ、ら、し、をノートに書けるようにしたいので、えんぴつトレーニングを始めた頃が理想です。※入会時にど〜しが書けなくても大丈夫です。

となると、だいたい4〜5歳=年中さんから始められるのがベストかなと思っています。

また、早いうちから音楽教育・情操教育を取り入れている事はピアノの習得にも良い影響となるので、2〜3歳のうちにたくさんの音楽に触れている事自体はとてもオススメです。

ピアノのレッスンの時間だけ弾ければいい。

こちらは2.3歳で始めたい方よりかなり少数派ですが。

過去にいらっしゃいました。

「小学校の受験の習い事欄の記入のためだけに必要なので」や、

「本人がやりたいというのでレッスンは通わせてますが、家で練習する気はないみたいですし、私もそれでいいと思ってます。」

と、ハッキリ宣言される場合です。

ピアノを長く続ける為には先生との相性や、先生のレッスン方針は大切な事ですが、

そんなの関係ね〜!

ってやつですね(°▽°)そんな芸人さんいたかな?w

もう、仕事だ(お金だ)と思って割り切ればいいかもしれませんが、家族も本人も上達する気がないのにお付き合いを続ける事は、こちらにとってストレスになる事は目に見えてますし、誰も幸せになりません。

音楽教室の生徒さん=会社のお客様なので、この場合はお断りする事がなかなか難しいかもしれませんが、自分の自宅に来ている生徒さんなら「そちらのご家庭の教育方針に合わせられる自信がありませんので」とお断りするパターンです。

そんな人いないでしょ〜と思われる方いらっしゃるかもしれませんが、いるんです。

だんだん、理想と現実にズレが生じてしまう事は少なからずある事ですが、無理にスタートを切ってしまっがためにお互いに行き詰ってしまう事のないようにしたいものです。

以上、レッスンをお断りせざるを得ないケースのご紹介でした。