こんにちは、ピアノ講師の歩です。
ピアノはじめてみたいけど、どんな曲だったら弾けるかな〜とお考えの方に、これまで大人の生徒さんをレッスンしてきた中でも特に音符がスラスラ読めなくても比較的弾きやすかった曲を紹介したいと思います!
今回紹介した曲が「ちょっとそういう曲じゃないんだよなぁ〜」と思った方もいらっしゃるかもしれません。その気持ち、わかります。私も弾きたい曲や目標はあっても、実力がなかなかたどり着かない日々を過ごして来たものです。
本命曲を上手に弾くための予備練習のような気持ちで是非チャレンジしてみてくださいね。ステップアップに必ず役に立つと思います。
※こちらはまだピアノを弾いたことない方向けです~。少し弾いたことがある方はまた別の記事で紹介するので少しお待ちください☆
その1.聖者の行進
アメリカの民謡で「聖者が町にやってくる」というタイトルで覚えてる方もいらっしゃると思いますがそれと同じ曲です。
ピアノは音が増えて情報量が多ければ多いほど難しくなっていきますが、この曲の場合は出てくる音が右はドレミファソの5音だけなので、まずは5本の指が動けば問題なく演奏できます。慣れないうちは「指くぐり」や「ポジション移動」がない曲の方が簡単に演奏ができるので、はじめはそのような曲から挑戦するといいです。
初級の楽譜であれば、左でも恐らく2種類の和音しか出てこないのでとても弾きやすいです。
耳なじみのある曲でチャレンジしてみて下さい。
その2.家路
ドヴォルザークの有名曲です。タイトルだけではなんだっけなと思われる方も実際に曲を聴いてみると「あ~これね!」となると思います。
ゆったりとした曲で、右手は展開部と終わりの方ででポジションの移動(鍵盤をもとの位置から移動して、移動先で弾き始める事です)がありますが、そんなに難しい移動じゃないので安心してください。
左でも基本的には簡単な和音を長い音符で弾くことが多くやさしめなので、両手で合わせても慌てずに演奏できると思います。
学校や公共施設での終業時刻に流れるメロディーが懐かしく感じられる曲です。
その3.喜びのうた
年末でおなじみの「第九」のことですね。
合唱で有名なので本格的なクラシックかと思われるかと思いますが、良く聞くあの部分に関しては全くそんなことなく、とても弾きやすいんです。
聖者の行進と同じく右手が5音、左手が2種類の和音。これだけで演奏できますので、簡単で弾き映え・聞き映えするので是非チャレンジしてみて下さい。
年末にテレビでよく見る合唱もパワーあふれるエネルギッシュな印象を受けますが、ピアノソロも同じように力強いイメージで演奏すると第九の世界が表現できますよ。
その4.威風堂々
「スポーツニュースでサッカーのコーナーの時に流れる曲です」というとたいてい「あー!」と言って頂けることが多かったです。
また、ピアノの初級のテキストにはよく収録されてる威風堂々なんですが、サッカーの応援で流れる部分と同様、全体から一部を切り取った抜粋の楽譜なんですね。改めて冒頭から聞くと「あの曲とこの曲が一緒だったのね!!」と私は子どもの頃に思ったものです。気になる方はYoutubeで検索してみて下さい。
華やかでとても難しそうに聞こえますが、初級のピアノテキストに載ってるのは曲の中間部に入った勇壮とした場面ですので、ゆっくりまさに威風堂々と演奏してみて下さい。
これまでの3曲に比べると、指くぐりや♯(半音上がる)や♭(半音下がる)なども出てきますし、左手の動きも少し多くなります。だんだん難しくなってきますが、片手ずつの練習をしっかりして完璧に弾けるようになったら両手合わせる事でクリアできると思います。
その5.アメイジンググレース
とても人気な曲なので、楽譜もたくさん出ています。ゆえに難しい楽譜をチョイスしてしまうと完全に「もう無理~」となってしまいます。ここまで読んで下さった方はまだこれから弾いてみようかと思って読んで下さった方が多いと思うので、くれぐれも「初級」と書かれている楽譜を選んでくださいね。
難易度は本当にアレンジによってなんですが、威風堂々が弾けた方なら問題ないと思います。右手はそこまで指くぐりが多いわけでもないですし、メロディーが頭に浮かんできやすい曲だと思いますので、左手を合わせて両手になったときの「右手が聞こえない」と初心者の方が陥りやすい右手行方不明状態にはなりにくいはずです。
スタンダードなものも、ジャズ風にアレンジされたものもとても素敵な曲です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した曲が収録されてる楽譜は楽譜屋さんにたくさんありますし、ぷりんと楽譜といってヤマハが運営している楽譜がデータ購入できるネットショップでも販売されてるのでぜひ探してみて下さいね。