お子様のピアノ

もう嫌がらない♪ピアノの練習を習慣化させる5つのコツ

こんにちは、歩です。

ピアノを習っているお子さんがなかなか上達しない!練習しない!と悩みを抱えるお母様お父様はきっと少なく無いと思います。

私も子供の頃は、のちにピアノ講師という道に進むとは思えないくらい練習が嫌で嫌で仕方がない時期もありましたし、母に叱られる事も沢山ありました。なので練習を嫌がってしまう子供さんの気持ちも、そんな子供にイライラしてしまう親の気持ちも痛いほど分かります。

そんな私がピアノ講師になり、沢山の子供さんを見てきて、効果のあった練習のコツを5つ紹介します。

子供さんだけでなく大人の生徒さんにもヒントになる事が最後の方ですが書いてあるので、気になる方は最後まで是非読んでみて下さい。

練習時間を決める

よくお母様から受ける質問で「どれくらい練習すればいいですか?」と聞かれる事が多いです。

正直、どんな宿題の量でどれくらいその子に集中力があってなど個人の事情によるところですし、その子のペースを見ながら指導できるのが個人レッスンの良いところであります。

と、前提をお話しした上でですが、だいたいこのくらい練習出来たらいいのかな?と感じた練習時間は

小学生以下→15分〜20分

小学生低学年→20分〜30分

小学生高学年以降→30分以上

このくらいでしょうか。とくに年齢が小さいうちは集中力がそんなに長時間は持ちません。

「なかなか練習しないので、今日だけはしっかり練習しなさい!と言って1時間弾かせました!」と言われる事がたまにありますが、たまの長時間練習、それもだらだら弾いてしまう1時間では、長く弾いたからと言ってそれだけ練習の成果が比例するとは限りません。

それよりも集中して、効率の良く15分、20分でもいいので毎日コツコツ積み重ねて継続する事が大切です。

「その毎日練習に向かわせるのが大変なんですけどっ」という声が聞こえて来そうですね。

次でお話しします。

1日のルーティーンに組み込む

子育てをしていく中で何度となく、早寝早起きをしましょう、テレビの時間は○時間以内にしましょう、食事はバランスよく摂りましょうなど、子供さんのより良い暮らしのためにお母さんお父さん達は様々な努力日々を積み重ねて来たと思います。

そして日常の中の当たり前の行動は、そんなご両親のひとつひとつの努力が子供さんに伝わりしっかり習慣化されている証ですし、健やかな成長に繋がっていると思います。

お父さんお母さん日々本当にお疲れ様です。

ここでさらにご負担をおかけするようですが、ピアノの練習もその日常の中のひとつの行動に組み込んで欲しいのです。

オヤツの前にピアノ練習、テレビの前にピアノ練習、ゲームの前にピアノ練習

どんなタイミングでも大丈夫です。

練習するのが特別な事ではなく、日々のルーティーンとして取り組めるよう、生活の一部にしてほしいのです。

具体的に効果のあった習慣化を定着させるための対処法を説明します。

効果のあった対処法

1.「○分だけ!」と時間を決める。

なかなか練習嫌いな子にはまず1日5分など短時間でも大丈夫です。大事な事は5分練習出来たら必ず褒めて下さい。5分出来たことも、5分弾いて上手になったか、どう変わったかも必ず褒めてください。

回数でも大丈夫です。右手5回、左手5回、両手5回弾こうね!など。曲にもよりますがこれくらいの回数なら短時間で終わるので、練習に付き合うお母様の負担も少ないと思います。

練習が苦手な子には先生があらかじめ「○回弾いてね」と練習の目安を指定している場合もあるので、レッスンノートやメモ書きなどを確認してみてください。

2.ゲームやテレビやマンガ、何か好きな事はありますか?できれば、「本人は好きだけどあんまり長時間やって欲しくない事」がちょうどいいです。

例えばゲームだとしたら、ゲームの前にピアノを練習する事にします。

ピアノの上にタイマーを置いてスイッチON。

何分出来ましたか?30分練習出来たなら、そのあと30分ゲームをしていいルールにします。

そうするとゲームのために沢山練習をするようになった!と、これは特に小学校高学年くらいの生徒さんに効果があった方法で、この方法だとお母様が練習にびっちり付き合わなくても自分で出来るので、とても喜ばれた方法です。

3.子供を先生にする

「新しい曲はどんな曲?ドレミを歌ってみて」「この間ママこの曲弾いてみたんだけど、弾けなかった」「ここはどいうい風に弾いたらいいんだっけ?ちょっと弾いてみて」

など、リクエストしてみる方法です。

そして弾いてもらったらやっぱり、褒めます。感謝します。弾いてくれてありがとう、嬉しい!と言われると本人も嬉しいはずですし、人に喜ばれる事で満足感も生まれ自信にも繋がります。

先生にはなまるもらったらまた聞かせてね!と言うときっと合格に向けて一生懸命練習するはずです。

4.ピアノの場所

ピアノを始めた頃や小さい頃は、1人では練習出来ません。初めから1人で練習できる子は今まで1人もいません!とは言わないですが、ほとんどの場合お母さんの声かけが必須です。

子供さんから見ても練習中にお母さんが見えていた方が安心ですし、お母様からしても練習に付き合いやすかったり、家事をしながら声をかけてあげる事ができる。

そんな場所と言えば、やはりピアノを置く場所はリビングが最適です。

別の部屋、例えば子供部屋に置いた場合、お母さんと離れた部屋で、電気をつけて冷房暖房をつけて、温まるまでor冷えるまで待って、、、そうこうしているうちにやる気ダウン。これ、小さい頃の私です(笑)

やっぱり、やる気になったり、決まった時間が来たらパパッと取り組める環境がベストなんですよね。

逆に中学生高校生になると、「いちいち口を挟まないで」「聞かれたくない」と1人の方が集中できるという生徒さんも少なくありません。

なので、小さい頃はリビングで、中高生になったら自室へ移動したというパターンが生徒さんで多かったです。もちろん移動が出来ない場合も多いので、そんな時はヘッドフォンを使うように勧めています。

5.ご褒美シール

シールは小さいうちは結構効果があります。使っていないカレンダーやピアノの部屋にあるカレンダー、なければ100均やフリー素材のカレンダーをプリントアウトしたものでも大丈夫です。

ピアノの練習専用のカレンダーに、練習が出来たらシールを貼るようにします。

ピアノの先生も出席シールや合格シールを取り入れてる事が多いですが、それと同じように家でもやってみてください。

可愛い音符やト音記号、鍵盤など音楽モチーフのシールだとさらに喜んでもらえる事が多いです。

ロフトや有隣堂、100均にも可愛いシールが沢山売っていますのでぜひお試しください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

決まったタイミングや決まった時間で毎日短時間でもいいので練習する事と、基本的には褒めたり前向きな言葉かけをして、本人のモチベーションを維持するという方法をおすすめしておりますが、正直ケースバイケースなところもあります。

時には厳しくする事も必要ですし、どうやっても練習したくない時は思い切ってお休みするのもありです。そんな時は一度リフレッシュして、また次の日から頑張りましょう。

また、子供さんでも大人の生徒さんでも是非気を付けて欲しいポイントを最後にお伝えします。

ピアノの蓋の上や椅子の上に絶対にモノを置かないでください。

これだけです。これだけで「片付けなきゃ練習できない」ハードルが無くなります。

簡単なようですが、絶対に置かない!と決めていないと、ついつい脱いだモノをポイっ。本やパンフレット、手紙、郵便物をポイっ。宿題や配布物もポイっ。どんどん積み重なっていくものです。

なのでピアノの蓋と椅子の上にモノを置かない事をルール化しましょう。

私たちの生活は、時間や手間のかからない便利で簡単なモノに支えられ、ストレスフリーな感覚に体が慣れているんです。

なので少しでもストレスや負荷がかかった瞬間にそれを避けようとしませんか?私は避けてしまいます。

例えばインターネットで調べ物をしてるときに、1番初めに開いたページを読んで、意味のわからない文章や言葉が出てきたり、なんか求めてる内容と違うなと思った瞬間に、もう読むのをやめて、次の情報を探してしまいます。

それと同じで、さぁピアノを弾こうと思った時にそれを邪魔する何かの存在を感じた瞬間に脳が弾こうと思ってた気持ちを遮断します。

なので、練習するぞ!と思ったタイミングですぐに行動に移せるように、まずはピアノ周りをキレイに保つ事を心がけてみて下さい。

そうしていく事が常にピアノを意識した行動として記憶され、習慣化に繋がるはずです。

以上、練習を習慣化させるコツでした。

日々コツコツと練習する事が上達への近道になるはずです。

頑張ってくださいね。応援しています!!